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くらげ|現役薬剤師。病院・調剤薬局・管理薬剤師を経験。薬剤師のキャリアアップに役立つ資格情報を、転職の視点からわかりやすく発信しています。
「認定薬剤師」と「専門薬剤師」。名前は似ていますが、実は難易度も役割も大きく違う資格です。どちらを目指すか迷っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、認定薬剤師と専門薬剤師の違いから、それぞれの取得方法、転職やキャリアにどう活きるかまで、現役薬剤師がわかりやすくまとめました。
📌 この記事でわかること
- 認定薬剤師と専門薬剤師の違い
- 認定薬剤師の取得方法
- 専門薬剤師の取得方法
- 資格が転職やキャリアにどう活きるか
認定薬剤師と専門薬剤師の違い
ひとことで言うと、認定薬剤師は「一定水準の知識・技能を持つ証明」、専門薬剤師は「特定分野の高度な専門性の証明」です。専門薬剤師は認定薬剤師の上位に位置づけられ、取得の難易度も大きく異なります。違いを表にまとめました。
| 項目 | 認定薬剤師 | 専門薬剤師 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 一定水準の知識・技能の証明 | 特定分野の高度な専門性の証明(上位資格) |
| 難易度 | 比較的取り組みやすい | 実務経験や試験などが課され難しい |
| 主な要件 | 研修単位の取得が中心 | 認定薬剤師を前提に、症例・学会発表・試験など |
| 役割 | 継続的に研鑽を積む薬剤師 | チーム医療の中核・他職種への助言 |
キャリアパスとしては、まず研修認定薬剤師として基礎を積み、特定分野の認定薬剤師を取得し、さらに経験を重ねて専門薬剤師を目指す、という段階的な流れが一般的です。
ざっくり言えば、認定薬剤師は「研鑽を続けている証」、専門薬剤師は「その分野のプロフェッショナル」です。いきなり専門薬剤師を目指すのは難しいので、まずは認定薬剤師から始めるのが王道です。自分の興味のある分野が見つかれば、その先の専門薬剤師という道も見えてきます。
認定薬剤師の取得方法
認定薬剤師の代表的なものが、研修認定薬剤師です。研修機関が提供する研修を受けて単位を取得し、一定の単位がたまったら申請して認定を受けます。研修は集合形式のものや、インターネットで受けられるものもあり、働きながらでも取り組みやすいのが特徴です。
認定には更新があり、認定後も継続して研修を受け、単位を取り続ける必要があります。つまり、学び続ける姿勢そのものを証明する資格といえます。なお、在宅やがん、感染制御など、特定の分野に特化した認定薬剤師の制度もあります。詳しい要件は制度や認定機関によって異なるため、最新の情報を確認してください。
研修認定薬剤師は、かかりつけ薬剤師の要件にもなっており、調剤薬局で働くなら持っておくと役立つ場面が多い資格です。インターネット研修を活用すれば、忙しい人でも少しずつ単位を積み重ねられます。まずはここから始めると、キャリアの幅が広がります。
専門薬剤師の取得方法
専門薬剤師は、認定薬剤師よりもずっとハードルが高い資格です。一般的には、基礎となる研修認定薬剤師を取得し、特定分野の認定薬剤師を経て、実務経験・症例の報告・学会発表や論文・専門の研修などを重ね、最後に試験を受けて認定されます。
専門分野には、がん、感染制御、精神科、緩和ケア、腎臓病、救急など、さまざまな領域があります。それぞれ認定する学会や機関が異なり、要件も複雑です。取得には数年単位の積み重ねが必要になることが多いため、早めに目標を定め、計画的に経験を積むことが大切です。
専門薬剤師は、症例の経験や学会活動が要件になることが多いため、その分野に取り組める職場にいることが大きな鍵になります。たとえば、がん専門を目指すなら、がん治療に力を入れている病院での経験が近道です。資格を見据えて職場を選ぶ、という視点も持っておくとよいでしょう。
資格は転職やキャリアにどう活きるか
これらの資格は、転職やキャリアアップで大きな武器になります。とくに、薬剤師に対人業務が求められる今の時代、専門性の証明は評価されやすくなっています。
| 活きる場面 | 内容 |
|---|---|
| 転職での評価 | 専門性の証明になり、厳選採用が進む中で他の応募者と差をつけやすい。 |
| 職場の要件 | かかりつけ薬剤師や、施設が算定する加算の要件になることがある。 |
| 年収アップ | 資格手当が支給される職場もあり、収入の向上につながることがある。 |
| 患者からの信頼 | 専門性を示すことで、患者や医療スタッフからの信頼を得やすくなる。 |
資格は、転職市場での「見える強み」になります。とくにこれからは、対人業務や専門性が評価される時代です。資格を活かせる職場を探したいときは、薬剤師専門のエージェントに相談すると、資格が評価される求人を紹介してもらえます。学んだことを、ぜひ次のキャリアにつなげてください。
よくある質問
まとめ
認定薬剤師と専門薬剤師は、難易度も役割も異なる資格です。要点を整理します。
- 認定薬剤師は一定水準の知識・技能の証明で、比較的取り組みやすい
- 専門薬剤師は特定分野の高度な専門性の証明で、認定薬剤師の上位資格
- 認定は研修単位の取得が中心、専門は症例・学会・試験などが必要
- まず認定薬剤師から始め、段階的に専門薬剤師を目指すのが王道
- 資格は転職での評価・職場要件・年収・信頼につながる武器になる
資格取得は、薬剤師としての市場価値を高め、キャリアの選択肢を広げてくれます。まずは取り組みやすい認定薬剤師から始め、自分の目指す方向が見えてきたら、専門薬剤師という道も視野に入れてみてください。学んだことは、必ず次のステップにつながります。
※本記事の情報は2026年6月時点の一般的な内容です。各資格の要件・取得方法・更新条件は制度改正により変わります。詳細は各認定機関の最新情報をご確認ください。個別の求人条件は勤務先や転職の窓口でご確認ください。

