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くらげ|現役薬剤師。急性期病院・一般病院・調剤薬局で管理薬剤師を経験し、現在も調剤薬局に勤務しながら転職情報を発信しています。
「岐阜県で薬剤師として転職したい」「年収や求人の事情はどうなんだろう」。南北に広い岐阜県は、薬学部のある大学があり若手も多い一方、薬剤師がやや不足ぎみで好条件の求人も見つかりやすい地域です。南部は名古屋の経済圏に近く、北部の飛騨は山間部という、地域差の大きさも特徴です。
この記事では、岐阜県の薬剤師の需給と年収の傾向を最新の公的統計データとともに解説し、働くメリットと注意点、エリア別の特徴、転職を成功させるポイントを、現役薬剤師の視点でまとめました。
この記事でわかること
- 岐阜県の薬剤師の需給と年収の傾向(公的統計データつき)
- 岐阜県で働くメリットと注意点
- エリア別の特徴
- 転職を成功させるポイント
岐阜県の薬剤師の需給と年収の傾向
岐阜県は、人口あたりの薬剤師数が全国平均を下回り、薬剤師がやや不足ぎみの地域です。一方で、薬局の数は人口あたりで全国でも多い部類に入り、薬剤師が働く場所は十分にあります。つまり、働く場の多さに対して薬剤師が足りておらず、転職のチャンスがある地域といえます。
岐阜県には薬学部のある大学が岐阜医療科学大学・岐阜薬科大学の2校あり、若手の薬剤師が育っているのも特徴です。年収については、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(都道府県別)によると、岐阜県の薬剤師の平均年収は611.6万円で、全国平均599.3万円を12.3万円上回り、都道府県別ランキングでは21位という結果でした。平均年齢は41.9歳とほぼ全国平均(40.9歳)並みです。各務原市や岐阜市では年収600万円台から700万円台の求人も見られます。なお、同調査による月間勤務時間は全国平均と同じ167時間で、統計上は必ずしも業務量が特別多いとは言えない結果でした。直近公表の「令和7年賃金構造基本統計調査」(全国計)では、薬剤師全体の平均年収は566.8万円とされており、調査年によって変動があります。
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」都道府県別(2026年8月時点で確認できる最新の都道府県別データ)、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(全国計)
岐阜は「薬学部があって若手も多いのに、薬剤師はやや不足ぎみ」という、転職者に追い風の地域です。名古屋にも近く、高年収の求人も見つけやすいのが強み。統計上の月間勤務時間は全国平均と同水準なので、必ずしも忙しい県というわけではありませんが、職場ごとの差はあるので、処方箋枚数やスタッフ数は求人票で確認しておくと安心です。
岐阜県で働くメリットと注意点
岐阜県で薬剤師として働くことには、地域ならではの魅力と気をつけたい点があります。
メリット
- 薬剤師がやや不足ぎみで、求人の条件が良くなりやすい
- 平均年収611.6万円(全国21位)と、全国平均より高めの傾向
- 南部は名古屋の経済圏に近く、職場の選択肢を広げやすい
- 薬学部が2校あり若手も多く、研修体制の整った職場も多い
注意点
- 求人は岐阜市など南部に集中しやすい
- 飛騨など北部の山間部では、職場の選択肢が限られる
- 車での移動が前提となる地域が多い
- 業務量は職場ごとの差が大きく、事前の確認が望ましい
好条件の求人が見つかりやすい一方、業務量は職場によって差があるのが岐阜県の実情です。「ゆったり働きたい」と考えている場合は、処方箋の枚数やスタッフ数を確認し、年収と働きやすさのバランスを見極めることが大切です。
岐阜県のエリア別の特徴
岐阜県は、南部の平野部から北部の山岳地帯まで広く、エリアによって医療環境や求人の傾向が大きく異なります。大まかな特徴を押さえておきましょう。
| エリア | 特徴 |
| 岐阜市周辺 | 県の中心で医療機関が集まり、薬学部もあるエリア |
| 大垣・各務原・多治見など南部 | 人口が多く名古屋にも近い。高年収の求人も見られる |
| 高山・飛騨など北部 | 薬剤師不足が顕著で、好条件の求人が出やすい |
岐阜市や各務原市など南部は、求人も多く名古屋にも近い、利便性の高いエリアです。一方、飛騨など北部の山間部は薬剤師の確保が難しく、好条件の求人が出やすい傾向があります。利便性と条件のどちらを重視するかで、選ぶエリアが変わってきます。
岐阜県は中部地方に位置し、愛知県や長野県など近隣県と合わせて職種別の働き方を比較検討する人も少なくありません。周辺エリアも含めた職種別の特徴を知りたい方は、中部地方の薬剤師求人・職種別の特徴もあわせてご確認ください。
岐阜県で転職を成功させるポイント
岐阜県での転職を成功させるには、好条件の求人を活かしつつ、業務量や名古屋との比較にも目を向けることが大切です。次の点を意識しましょう。
年収と業務量のバランスを見る
岐阜県は好条件の求人が多い一方、業務量は職場によって差があります。年収の高さだけでなく、処方箋の枚数やスタッフ数を確認し、働きやすさとのバランスが取れているかを見極めましょう。
名古屋の求人とも見比べる
岐阜県南部は名古屋への通勤圏内です。岐阜の求人にこだわりすぎず、名古屋の求人とも見比べることで、選択肢が広がります。通勤時間と条件のバランスを考えて選びましょう。
東海エリアに強いエージェントを使う
岐阜県の求人は、東海エリアや地域の事情に詳しい転職エージェントに相談すると、表に出にくい好条件の求人や、職場の内情まで教えてもらえます。年収だけでなく、実際の働きやすさまで踏まえて選べるのが強みです。
よくある質問
まとめ
岐阜県での転職を考えるうえでの要点を整理します。
- 岐阜県は薬剤師がやや不足ぎみで、薬局数も多く転職しやすい
- 薬学部が2校あり若手も多く、研修体制の整った職場も多い
- 平均年収は611.6万円で全国21位、全国平均を12.3万円上回る(厚生労働省調べ)
- 月間勤務時間は全国平均とほぼ同水準で、業務量は職場による差が大きい
- 南部は名古屋の経済圏、北部の飛騨は不足が顕著
岐阜県は、若手も多く好条件の求人が見つかりやすい、転職に追い風の地域です。年収だけでなく職場ごとの業務量にも目を向けながら、自分の希望に合った職場を見つけていきましょう。
※本記事の情報は2026年8月時点のものです。年収や薬剤師数のデータは調査・年度により幅があり、求人状況や働き方はエリア・職場・時期により異なります。詳細は各求人や応募先にご確認ください。

