この記事を書いた人
くらげ|現役薬剤師。調剤薬局に勤務しながら転職情報を発信。薬剤師目線でエージェントを徹底調査しています。
「子育てと両立できる職場で働きたい」「ブランクがあるけれど復職できるかな」。子どもを育てながら働くママ薬剤師にとって、仕事と家庭のバランスは転職で最も大きなテーマです。この記事では、ママ薬剤師が子育てと両立できる職場へ転職したケースを、代表的な体験談としてまとめました。
この体験談は、子育て中のママ薬剤師に共通してみられる声をもとに、代表的なケースとして構成したものです。実際の感じ方は人によって異なりますが、転職や復職のイメージをつかむ参考にしてください。ここでは仮に「Dさん(30代・子ども1人)」として紹介します。
転職前の状況:両立がむずかしかった
Dさんは出産を機に育休を取り、復職したものの、元の職場では子育てとの両立にむずかしさを感じていました。残業が多く、保育園のお迎えに間に合わない日があったこと。子どもの急な発熱で休むときに、気まずさを感じてしまったこと。「このままでは長く続けられないかもしれない」と悩むようになったといいます。
仕事は続けたい。でも、子育てとの両立も諦めたくない。その両方を叶えられる職場を探そうと、Dさんは転職を決意しました。
転職活動でやったこと
Dさんは、薬剤師に強い転職エージェントに登録し、子育てとの両立を最優先にしたいという希望を、最初にはっきり伝えました。求人票だけでは分からない部分を確認してもらえるのが心強かったといいます。特に次のような点を、エージェント経由で事前に確認しました。
- 残業がほぼなく、お迎えの時間に間に合うか
- 子どもの急な発熱で休むことに、職場の理解があるか
- 時短勤務やパートなど、働き方を選べるか
- 同じように子育てしながら働くスタッフがいるか
なかでもDさんが重視したのは、「子育て中のスタッフが実際に働いているか」でした。同じ立場の人がいる職場は、急な休みにも理解があり、お互いさまの雰囲気があることが多いからです。
転職して良かったこと
転職後、Dさんが「良かった」と感じたのは次のような点でした。
- 残業が減り、お迎えに余裕を持って間に合うようになった
- 子どもの急な発熱でも、気兼ねなく休めるようになった
- 時短勤務を選べて、家庭との両立がしやすくなった
- 同じ立場の同僚がいて、相談できる安心感があった
なかでも大きかったのは、急な休みに対する職場の理解だったそうです。「お互いさま」と言い合える雰囲気のなかで、罪悪感なく子どもを優先できるようになり、心のゆとりが生まれたといいます。
大変だった・気をつけたいこと
両立しやすい職場に移れたDさんですが、振り返って「気をつけたほうがよい」と感じた点もありました。
- 時短勤務にすると、その分収入は下がる
- ブランクがある場合、最初は業務の感覚を取り戻すのに時間がかかった
- 「両立できる」とされていても、実態は職場により差があった
Dさんは、年収と働きやすさのどちらを優先するかを、家庭の状況に合わせて整理しておくことが大切だと感じたそうです。また、ブランクへの不安は、復職前に研修制度のある職場を選ぶことで和らげられたといいます。
子育てとの両立は、制度の有無より「職場の理解と雰囲気」で決まる部分が大きいです。同じ立場のスタッフがいるか、急な休みにどう対応しているか。ここを事前に確認できると、入職後の安心感がまるで違いますよ。
これから転職・復職するママ薬剤師へ(くらげより)
薬剤師は、ブランクがあっても復職しやすく、時短やパートなど働き方を選びやすい資格です。子育てとの両立に悩んでいるなら、「もっと両立しやすい職場」へ移ることは、決して甘えではありません。Dさんの体験からも、両立のカギは「職場の理解と働き方の柔軟さ」を事前に見極めることだと分かります。
残業の実態・急な休みへの対応・子育て中スタッフの有無は、求人票だけでは見えにくい部分です。薬剤師に強いエージェントに、子育てとの両立を最優先にしたいと伝えて、聞きにくいことも確認してもらいましょう。子育てと両立しやすい職場の選び方は、職場選びをテーマにした記事でもくわしくまとめています。
まとめ
ママ薬剤師の転職・復職体験を、ポイントとして整理します。
- きっかけは、残業やお迎え・急な休みで両立がむずかしかったこと
- 残業・急な休みへの理解・時短・子育て中スタッフの有無を確認した
- 良かったのは、お迎えの余裕・気兼ねなく休める・時短・相談相手
- 気をつけたいのは、時短で収入が下がる点・ブランク・職場ごとの差
- 両立のカギは、職場の理解と働き方の柔軟さを事前に見極めること
転職は、誰かの体験そのままが自分に当てはまるわけではありません。代表的なケースを参考にしつつ、自分と家庭に合う職場かどうかを、しっかり見極めていきましょう。
※本記事は、子育て中のママ薬剤師に共通してみられる体験をもとに、代表的なケースとして構成したものです。特定の個人の事例ではありません。制度・働き方・求人の状況は、職場や時期によって異なります(2026年6月時点)。

