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くらげ|現役薬剤師。調剤薬局に勤務しながら転職情報を発信。薬剤師目線でエージェントを徹底調査しています。
「外資系やグローバル展開している製薬会社に転職したいけれど、英語はどれくらい必要なの?」「英語に自信がないと無理なのか、それとも勉強しながらでも目指せるのか」。グローバル製薬への転職を考えると、まず英語の壁が気になる人は多いはずです。
結論から言うと、必要な英語力は職種によって大きく変わります。会話までしっかり求められる専門職もあれば、英語がほぼ不要な入口職種もあります。この記事では、グローバル製薬で求められる英語力を職種ごとに整理し、英語を使う実際の場面、必須でない入口からのステップアップ、英語力の高め方まで、薬剤師目線でまとめます。
この記事でわかること
- グローバル製薬で求められる英語力は職種で大きく違うこと
- 職種別の英語レベルの早見表と、英語を使う場面
- 英語が苦手でも目指せる入口職種と、英語力の高め方
グローバル製薬で英語はどれくらい必要か
まず押さえておきたいのは、「グローバル製薬=全員に高い英語力が必須」ではない、ということです。同じ会社の中でも、海外本社と日常的にやり取りする部門もあれば、国内業務が中心で英語をほとんど使わない部門もあります。求められる英語力は、業態ではなく職種で決まると考えるのが実態に近いです。
薬学部は理系で英語が得意な人がもともと少ないため、英語ができる薬剤師は選考で強く評価されます。逆に言えば、英語を武器にできれば、薬剤師資格と掛け合わせて年収の高い専門職への道が開けます。まずは「自分が狙う職種でどの程度の英語が要るのか」を知ることが第一歩です。
現役の人からよく聞くのが「英語が苦手な人ほど、思い切って外資系に飛び込んだほうが伸びる」という話。生きた英語に毎日触れる環境のほうが、結局は上達が早いんですね。最初から完璧を求めすぎないことも大切です。
職種別・英語レベルの早見表
薬剤師が目指しやすいグローバル製薬の主な職種と、求められる英語力の目安を一覧にしました。点数はあくまで一般的な目安で、企業や時期によって幅があります。
| 職種 | 英語の必要度 | 主に使う場面・目安 |
|---|---|---|
| 医薬情報担当者(営業職) | 低〜中 | 国内営業が中心。会社により点数を問わないことも。資料の読解で使う程度。目安は600〜730点ほど |
| 臨床開発(モニター) | 中 | 英文の治験計画書・国際共同治験の対応。600点台から応募できる求人もあり、英語の入口になりやすい |
| 薬事(承認申請) | 高 | 海外規制当局とのやり取り・英文申請資料。内資700点以上、外資800点以上が目安 |
| 安全性情報管理 | 高(読み書き) | 海外の副作用報告・英文文献の読解が中心。読み書きの比重が大きい |
| メディカル職(学術) | かなり高い | 英語論文の読み書き・英語での発表も。730〜900点以上が目安で、年収も高水準 |
| 本社グローバル部門 | 最高水準 | 海外本社との会議・交渉が日常。900点以上が一つの目安とされることも |
大きく分けると、営業職と臨床開発モニターは英語の比重が比較的軽め、薬事や安全性情報管理は読み書き中心、メディカル職や本社部門は会話まで含めて高い英語力が求められます。会話が苦手でも、読み書きが得意なら活躍できる職種がある、という点は知っておくと選択肢が広がります。
英語を実際に使う場面
「英語が必要」と言っても、具体的にどんな場面で使うのかをイメージできると、対策も立てやすくなります。グローバル製薬で英語が登場するのは、おおむね次のような場面です。
- 海外本社や海外拠点とのメール・電話・オンライン会議
- 英文の申請資料や治験計画書の作成・確認
- 海外の規制当局への申請と、照会への回答や折衝
- 英語論文や海外文献からの情報収集
- 国際共同治験のデータや報告書のやり取り
注目したいのは、点数試験のスコアと実務で使える英語は別物だという点です。海外との会議では、点数が高くても聞き取りに苦労することは珍しくありません。スコアはあくまで選考の入口で、入社後は専門用語を含む実践的な英語が求められると考えておきましょう。
薬事や安全性情報管理は「読み書き」が中心なので、会話に自信がなくても挑戦しやすい職種です。逆にメディカル職や本社部門は会話力が鍵。自分の英語の得意・不得意と、職種で使う英語のタイプを合わせて考えるのが失敗しないコツです。
英語が必須でない入口から段階的に目指す
いきなり高い英語力が必要な職種を狙うのが難しくても、入口を工夫すればグローバル製薬への道は開けます。たとえば、英語の比重が軽めの営業職や、入口になりやすい臨床開発モニターから業界に入り、実務で英語に慣れながら、薬事やメディカル職へとステップアップしていくルートです。
読み書きは得意だが会話が苦手という人なら、読解中心の安全性情報管理から始める手もあります。まず製薬業界に身を置き、業務で英語に触れる環境に入ってしまえば、上達のスピードは独学より格段に速くなります。最初の一歩を、英語のハードルが低い職種に設定するのが現実的です。
製薬・グローバル領域に強い転職エージェントを使うと、自分の英語力で狙える職種や求人を具体的に教えてもらえます。職種ごとの英語要件は求人票だけでは読み切れないので、内部事情を知る担当者に相談するのが近道です。
英語力の高め方
グローバル製薬を目指すなら、一般的なビジネス英語と医療・医薬の専門英語の両方をバランスよく学ぶのが近道です。具体的には、次のような方法が効果的とされています。
- 点数試験の対策で土台を作りつつ、応募時に証明できるスコアを用意する
- 英語論文を毎日少しずつ読み、医薬の専門表現に慣れる
- 会話が必要な職種を狙うなら、ビジネス英会話の練習を並行する
- 申請や治験など、目指す分野の英語の文章に日常的に触れる
点数の目安としては、まず700点前後を一つの目標に据え、狙う職種に応じて積み上げていくとよいでしょう。一般に、スコアを100点上げるには200〜300時間ほどの学習が必要とされます。転職時期から逆算して、無理のないスケジュールで計画的に進めることが大切です。
よくある質問
まとめ
グローバル製薬と英語の関係は、職種ごとに見ていくと現実的な道筋が見えてきます。最後に要点を整理します。
- 必要な英語力は業態ではなく職種で決まる。必須でない入口職種もある
- 営業職や臨床開発は軽め、薬事や安全性情報管理は読み書き中心、メディカル職や本社部門は高水準
- 点数試験のスコアは入口。実務ではより実践的な英語が求められる
- 英語が苦手でも入口職種から入り、働きながら伸ばすルートが現実的
英語ができる薬剤師は希少な存在です。職種選びと学習を計画的に進めれば、薬剤師資格と英語力を掛け合わせた、やりがいのあるキャリアが見えてきます。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。求められる英語力や点数の目安は、企業・職種・時期によって異なります。具体的な応募条件は各企業や利用している転職エージェントにご確認ください。

