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くらげ|現役薬剤師。急性期病院・一般病院・調剤薬局で管理薬剤師を経験し、現在も調剤薬局に勤務しながら転職情報を発信しています。
「面接は何回あるの?」「1回で終わる求人と、2回も3回もある求人は何が違う?」。転職活動を始めると、面接の回数が職場によってまちまちなことに気づきます。回数が分からないと、在職中の休みの取り方も決めにくいものです。
結論から言うと、薬剤師の中途採用は、面接1〜2回で内定が出るケースが中心です。調剤薬局やドラッグストアは1回で決まることも多く、病院や企業、公立病院の採用試験では、面接に加えて筆記試験や適性検査が入ることがあります。
この記事では、職場タイプ別の面接回数の目安、各回で見られるポイント、回数が変わる要因、応募から内定までの流れ、面接で聞かれてはいけない質問まで、転職を重ねてきた現役薬剤師の立場から整理しました。
- 職場タイプ別の面接回数と、面接以外の選考の目安
- 1次・2次・最終の各面接で見られるポイント
- 応募から内定までの流れと、在職中のスケジュールの組み方
- 面接で聞かれてはいけない質問と、回数が多い・少ないときの考え方
薬剤師の面接は何回?職場タイプ別の目安
薬剤師は資格職で、採用する側にとっては必要な資格と実務経験がはっきりしているため、一般的な企業の中途採用に比べて面接の回数は少なめです。職場タイプ別の目安は次のとおりです。
表は筆者の転職経験と求人情報から見た傾向で、同じタイプでも職場ごとに違います。公立病院は自治体ごとに採用試験の内容が決まっているため、必ず募集要項で確認しましょう。詳しくは公立病院の薬剤師の転職や国立病院機構の薬剤師で解説しています。
調剤薬局への転職では、面接と職場見学が一度に終わり、その場や数日後に内定の連絡が来ることも珍しくありません。「思ったより早く決まってしまった」と慌てないよう、面接の前に希望条件と譲れない点を整理しておくのがおすすめです。
各回の面接で見られるポイント
面接が複数回ある場合、回ごとに面接官と確認されるポイントが変わります。同じ質問をされても、相手の立場に合わせて答えの重心を変えるのがコツです。
面接が1回だけの職場では、この3つの要素がまとめて確認されます。1回で決まる面接ほど、経験・条件・志望動機のすべてを1回で伝えきる準備が必要です。よく聞かれる質問と答え方は薬剤師の転職面接で聞かれる質問10選にまとめています。
管理薬剤師として面接をする側に立ったとき、いちばん見ていたのは「この人と一緒に調剤室に立てるか」でした。経験の長さより、分からないことを分からないと言えるか、質問に端的に答えられるかのほうが印象に残ります。現場の責任者との面接では、飾らない受け答えを意識してください。
面接回数が変わる5つの要因
同じ薬剤師の求人でも、面接回数には差があります。主な要因は次の5つです。
面接回数に影響する要因
- 組織の規模:個人経営の薬局は少なく、大手チェーンや病院、企業は多くなりやすい
- 決裁の仕組み:現場だけで採用を決められるか、本部や理事会の承認が必要か
- ポジション:一般の薬剤師より、管理薬剤師や役職者の採用のほうが回数が増えやすい
- 人手不足の度合い:急募の求人は回数を絞って早く決めようとすることが多い
- 雇用形態:パートや派遣は、正社員より面接が簡略化される傾向がある
面接回数は、求人票に書かれていないことも多い情報です。転職エージェントを使っている場合は、担当者に選考の流れと面接回数、過去に聞かれた質問を事前に確認してもらいましょう。
面接回数が少ないのは、それだけ現場が人材を求めている裏返しでもあります。1回で内定が出ても「軽く見られている」わけではなく、「早く来てほしい」という前向きなサインのことが多いです。ただし、そのぶん条件の確認はこちらから積極的に行う必要があります。
応募から内定までの流れとスケジュール
面接が1回の職場と複数回の職場では、内定までにかかる時間が変わります。一般的な流れは次のとおりです。
- 応募・書類選考(履歴書・職務経歴書の提出)
- 面接日程の調整
- 面接(1回の職場では職場見学を同日に行うことが多い)
- 2次面接・最終面接、筆記試験や適性検査(職場による)
- 内定・労働条件の提示、承諾の返事
在職中に転職活動をする場合は、面接のたびに休みを調整する必要があります。面接が複数回ある職場に応募するときは、2回目以降の日程も見込んで休みの計画を立てておくと慌てずに済みます。日程の伝え方は面接日程の調整方法とメール文例を参考にしてください。
複数の職場を並行して受ける場合、面接1回の職場は内定が早く出るため、ほかの結果を待たずに返事を求められることがあります。返事の期限を確認し、比べたい候補がある場合はその旨を正直に伝えて相談しましょう。応募から内定までの全体像は応募・選考完全ガイドで確認できます。
本命の職場の面接が複数回で、滑り止めの職場が1回で決まるという組み合わせはよくあります。本命の結果が出る前に滑り止めの返事期限が来てしまわないよう、応募の順番を工夫するのも一つの手です。面接回数の多い職場から先に応募しておくと、結果の出る時期をそろえやすくなります。
面接で聞かれてはいけない質問
厚生労働省は、応募者の適性や能力と関係のない事項で採否を決めないよう、事業主に「公正な採用選考」を求めています。面接で尋ねたり、選考に取り入れたりすることで就職差別につながるおそれがあるとされる事項は、大きく次の3つに分けられます。
面接でこうした質問をされた場合は、「業務に関係する点でしたらお答えします」と穏やかに返すか、差し支えない範囲で簡潔に答えるなど、無理に詳しく話す必要はありません。質問の内容が気になった場合は、エージェント経由の応募なら担当者に、直接応募ならハローワークなどの相談窓口に伝えることができます。
家族のことや尊敬する人物は、面接官が雑談のつもりで聞いてしまうことがある質問です。悪意がない場合も多いので角を立てる必要はありませんが、答えたくないことは答えなくてよいと知っておくだけで、面接の緊張は少し和らぎます。
回数が多い・少ないときの考え方
面接が1回で終わるとき
判断材料が少ないまま内定が出るため、承諾する前に、労働条件通知書と職場見学で実態を確認することが欠かせません。面接が短時間で終わっても、それだけで不採用のサインとは限りません。気になる人は面接が10分で終わったときの考え方も読んでみてください。見学で確認したい点は職場見学チェックリストにまとめています。
面接が複数回あるとき
回数が多いことは、採用のハードルが高いことを必ずしも意味しません。複数の人が確認する体制が整っているだけのこともあります。大切なのは、回ごとに志望動機や転職理由がぶれないことです。前の面接で話した内容をメモしておき、次の面接の前に見直しておきましょう。応募先の下調べは面接前リサーチ完全ガイドが参考になります。
面接回数の多さ・少なさだけで職場の良し悪しは判断できません。回数が少なくても働きやすい職場はたくさんありますし、回数が多くても入ってみないと分からない雰囲気もあります。回数より、見学での空気や質問への答え方から実態を見極めてください。
よくある質問
まとめ
薬剤師の面接回数について、要点を整理します。
- 薬剤師の中途採用は面接1〜2回が中心。病院・企業・公立病院は筆記試験や適性検査が入ることもある
- 1次は現場の責任者、2次は人事、最終は役員と、回ごとに見られるポイントが変わる
- 複数回ある職場では2回目以降の日程も見込み、本命と滑り止めの応募順を工夫する
- 回数の多さで職場の良し悪しは決まらない。1回で決まるときほど、承諾前に条件と職場を確認する
面接の回数を事前に知っておけば、休みの計画も準備の仕方も立てやすくなります。回数にとらわれすぎず、1回1回の面接で自分の経験と希望を伝えきり、納得できる職場を選んでいきましょう。

