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薬剤師の内定辞退の伝え方|エージェント経由・直接応募別の手順・電話とメールの例文・引き止め対処法まで

薬剤師 内定辞退 伝え方

この記事を書いた人

くらげ|現役薬剤師。調剤薬局に勤務しながら転職情報を発信。複数回の転職で内定辞退を経験した立場から、薬剤師特有の注意点を踏まえて解説します。

「内定を辞退したいけど、どう伝えればいい?」「エージェント経由の場合はどうするの?」

内定辞退は、気まずさや申し訳なさから連絡が遅れがちですが、早く・誠実に伝えることが相手への最大の配慮です。また薬剤師業界は地域のネットワークが密なため、辞退の伝え方ひとつで今後の関係性に影響することがあります。

この記事では、エージェント経由・直接応募別の手順・調剤薬局版と病院版の電話とメールの例文(コピペ可)・引き止めへの切り返し例文・内定保留の申し出方・薬剤師業界特有の注意点まで、スッキリまとめました。

📌 この記事でわかること

  • 内定辞退の基本的なマナーと最低限の注意事項
  • エージェント経由・直接応募で異なる辞退の手順
  • 電話・メールのコピペできる例文(調剤薬局版・病院版)
  • 引き止めにあった場合の切り返し例文
  • 内定保留(回答期限の延長)の申し出方と適切な期間
  • 薬剤師業界特有の「辞退後の関係性」への配慮
目次

内定辞退の基本マナー

まず内定辞退の基本的な考え方と最低限のマナーを確認しておきましょう。

項目 基本原則
タイミング 意思が固まったらできるだけ早く連絡する。内定承諾前なら法的な拘束力はない。承諾後でも辞退は可能(民法第627条第1項)だが、入社直前の辞退は迷惑が大きくなる
連絡手段 電話が基本。メールのみは誠意が伝わりにくい。電話がつながらない場合はメールで補完し、改めて電話する。エージェント経由の場合はエージェントに連絡するのが原則
辞退理由 詳細を話す必要はない。「一身上の都合」「自分のキャリアの方向性」で十分。他社と比較して劣っていたという表現は避ける
内定承諾書 辞退が決まった時点で内定承諾書にはサインしない。サイン済みの場合でも辞退は可能だが、できるだけ早く連絡する
電話する時間帯 平日の10〜12時・14〜17時が望ましい。採用担当者が薬剤師・管理薬剤師の場合は調剤が集中する時間帯(朝の開局直後・昼時・閉局前後)は避ける。本部人事・事務担当の場合は通常のビジネス時間帯で問題ない
💬 くらげのひとこと

内定辞退で一番避けてほしいのは「連絡を先延ばしにすること」です。企業側は辞退後に後任の採用活動を再開しなければならないため、早く伝えるほど迷惑が小さくなります。気まずさで先延ばしにすればするほど、相手への配慮が薄れてしまいます。決断したらその日中に連絡するくらいの気持ちで動いてください。

エージェント経由・直接応募で異なる辞退の手順

内定辞退の連絡先と手順は、エージェント経由か直接応募かによって異なります。間違えると二重に連絡が入るなどのトラブルになるため、確認しておいてください。

① エージェント経由の場合

Step 内容 ポイント
1 担当エージェントに電話で連絡する 採用企業には直接連絡しない。エージェントが代わりに企業に伝えてくれる
2 辞退の理由・今後の希望を伝える 「他社で決まった」「今回は見送りたい」など。エージェントとの関係を続ける場合はその旨も伝える
3 エージェントが採用企業に連絡 企業への謝罪・説明をエージェントが代行。求職者は直接企業に連絡不要
4 確認メールをエージェントに送る(推奨) 電話後のお礼・確認メールで良好な関係を保てる。今後もエージェントを使う場合は特に重要

② 直接応募の場合

Step 内容 ポイント
1 採用担当者に電話で連絡する 担当者不在の場合は折り返しをお願いするか、メールで先に連絡して改めて電話する
2 辞退の意思・理由・感謝を伝える 「大変申し訳ございませんが」という謝罪と「ありがとうございました」という感謝を必ず添える
3 メールで改めて辞退を伝える(推奨) 電話後のお礼メールを送ると丁寧。記録に残るため双方にとって確認しやすい
💬 くらげのひとこと

エージェント経由で応募した場合、採用企業に直接連絡すると混乱を招くことがあります。エージェントに先に連絡すれば、企業への伝達はすべて代行してもらえます。エージェントへの連絡を先延ばしにするほど企業への迷惑が増えるため、決断したらその日にエージェントに電話することを意識してください。

電話での伝え方【調剤薬局版・病院版の会話例】

内定辞退の電話は「①自己紹介→②辞退の意思→③理由(簡潔に)→④謝罪と感謝」の順で伝えます。通話は1〜3分で終わることがほとんどです。

調剤薬局への内定辞退(電話会話例)

▼ 採用担当者につながった場合

(薬剤師)「お世話になっております。先日内定のご連絡をいただきました○○と申します。管理薬剤師の○○様はいらっしゃいますでしょうか。」

(担当者)「はい、私です。」

(薬剤師)「このたびは内定をいただき、誠にありがとうございました。大変恐縮ではございますが、一身上の都合により、今回の内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。選考にお時間をいただき、また貴薬局の業務内容についても丁寧にご説明いただきましたのに、このようなご連絡となり誠に申し訳ございません。貴薬局のますますのご発展をお祈り申し上げます。」

病院への内定辞退(電話会話例)

▼ 病院薬剤部への辞退(採用担当者につながった場合)

(薬剤師)「お世話になっております。先日薬剤師として内定のご連絡をいただきました○○と申します。人事部の○○様はいらっしゃいますでしょうか。」

(担当者)「はい、私です。」

(薬剤師)「このたびは内定をいただき、また薬剤部の業務についてご説明いただき誠にありがとうございました。大変恐縮ではございますが、一身上の都合により今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。選考から内定まで多くのお時間をいただいたにもかかわらず、このようなご連絡となりまして誠に申し訳ございません。貴院のご発展を心よりお祈り申し上げます。」

▼ 担当者不在だった場合(職場共通)

「お世話になっております。○○と申します。採用担当の○○様はいらっしゃいますでしょうか。(不在の場合)さようでございますか。それでは改めてメールにてご連絡させていただき、後ほどお電話も差し上げます。お手数をおかけして申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。」

💬 くらげのひとこと

電話を「かけるのが怖い」という気持ちはよくわかります。でも実際に話してみると、ほとんどの採用担当者は「わかりました、残念ですがまたのご縁を楽しみにしています」と言ってくれます。事前に会話例を声に出して練習しておくと、本番で落ち着いて話せます。

メールの例文【状況別・コピペ可】

電話後の確認メール・電話がつながらない場合のメール・エージェント宛のメールについて、状況別の例文を紹介します。

① 電話後の確認メール(調剤薬局宛)

件名:内定辞退のご連絡/薬剤師 ○○(氏名)

○○薬局 管理薬剤師 ○○様

お世話になっております。先ほどお電話にてお伝えしましたとおり、誠に勝手ながら今回いただきました内定を辞退させていただきたく存じます。

貴薬局の在宅業務への取り組みや研修体制について丁寧にご説明いただき、大変魅力を感じておりました。それにもかかわらずこのようなご連絡となりましたこと、深くお詫び申し上げます。

貴薬局のますますのご発展をお祈り申し上げます。

○○(氏名)
連絡先:○○○○

② 電話後の確認メール(病院宛)

件名:内定辞退のご連絡/薬剤師 ○○(氏名)

○○病院 人事部 ○○様

お世話になっております。薬剤師として内定をいただきました○○と申します。先ほどお電話にてお伝えしたとおり、誠に勝手ながら今回の内定を辞退させていただきたく、改めてメールにてご連絡いたします。

薬剤部の業務内容や病棟業務についてご丁寧にご説明いただきましたにもかかわらず、このような形となりましたこと、大変申し訳ございません。

貴院のご発展をお祈り申し上げます。

○○(氏名)
連絡先:○○○○

③ 電話がつながらなかった場合のメール

件名:内定辞退のご連絡(お詫び)/薬剤師 ○○(氏名)

○○(職場名) ○○様

お世話になっております。○○と申します。先ほどお電話差し上げましたが、ご不在のようでしたのでメールにてご連絡いたします。

このたびは内定をいただき、誠にありがとうございました。大変恐縮ではございますが、一身上の都合により今回の内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。

本来であれば直接お電話でお伝えすべきところ、メールでのご連絡となりましたことをお詫び申し上げます。改めてお電話でもご連絡差し上げます。

貴院・貴薬局のご発展をお祈りしております。

○○(氏名)
連絡先:○○○○

④ エージェントへの辞退連絡メール

件名:内定辞退のご連絡/○○(氏名)

○○(エージェント名) ○○様

お世話になっております。○○です。先ほどのお電話の件、改めてメールにてご連絡いたします。

このたびご紹介いただきました○○(薬局・病院名)の内定ですが、一身上の都合により辞退させていただきたいと思います。

○○様には多くのお時間をいただき、丁寧にサポートしていただいたこと、大変感謝しております。企業様へのご連絡をお手数ですがよろしくお願いいたします。

今後ともご指導いただけますと幸いです。

○○(氏名)

💬 くらげのひとこと

メールの件名に「内定辞退」と明記するのは必須です。「お世話になります」のような件名だと採用担当者が気づかず、処理が漏れることがあります。また「貴薬局」「貴院」と職場に合わせた表現を使うと、定型文ではなく誠意が伝わります。

引き止めにあった場合の切り返し例文

内定辞退を伝えると引き止められることがあります。薬剤師業界は人材不足の職場も多く、引き止めが強くなることもあります。事前に切り返し例文を準備しておきましょう。

引き止めのパターン 切り返し例文
「理由を教えてほしい」 「自分のキャリアの方向性を改めて考えた結果、今回は辞退させていただくことにいたしました。詳しくはお伝えが難しい状況ですが、決意は固まっております。」
「条件を改善するので入社してほしい」 「ご配慮いただき誠にありがとうございます。ただ条件面の問題ではなく、キャリアの方向性による判断でございますので、今回はお受けするのが難しい状況です。」
「もう少し考えてほしい」 「お気持ちはありがたいのですが、すでに決意は固まっております。貴院・貴薬局のご迷惑を最小限にするためにも、本日付でご連絡させていただいた次第です。」
「他に決まったところがあるのか」 「詳細についてはお伝えが難しい状況ですが、一身上の都合によりお断りさせていただきたく存じます。」(他社名・理由の詳細を伝える義務はない)
「患者さんのことを考えると困る」(薬局・病院特有) 「患者さんへのご影響については大変申し訳なく思っております。ただ、今回の決断については変えることができない状況でございます。適切な引き継ぎにご協力いただけると幸いです。」
💬 くらげのひとこと

薬剤師特有の引き止めとして「患者さんへの影響」を持ち出されるケースがあります。罪悪感を感じやすいポイントですが、「辞退の決断を変えないこと」と「誠意を持って引き継ぎに協力すること」は別の話です。決意を変えずに誠実な対応ができることを、その場で明確に伝えましょう。

内定保留(回答期限の延長)を申し出る場合

「まだ他社の選考結果が出ていない」「もう少し考えたい」という場合は、内定辞退ではなく「内定保留(回答期限の延長)」を申し出る選択肢があります。

内定保留の基本と適切な期間

📌 転職での内定保留の期間目安(複数ソースの確認結果)

  • 数日〜1週間程度が一般的な目安(doda「転職の内定保留」・hataractive「転職の内定保留」等)
  • 最長でも2週間程度までが現実的。それ以上は採用計画・他の候補者への対応に支障が出る(ライフジョイジャーナル等)
  • 新卒就活と異なり、転職での「1ヶ月保留」は原則として期待しないこと。即戦力採用が多い転職市場では企業側のスピードが速い
  • 理由は正直に伝えてOK。「他に気になる求人がある」「もう少し検討したい」でも問題ない
  • 具体的な回答期限を自分から提示するのがマナー。「○月○日までにお返事いたします」と明示する
  • エージェント経由の場合はエージェントに依頼すれば交渉を代行してもらえる

内定保留の電話例文

▼ 電話での内定保留の伝え方

「このたびは内定をいただき誠にありがとうございます。大変恐れ入りますが、今後のキャリアについて慎重に検討したく、○月○日(1週間後)までお時間をいただくことは可能でしょうか。それまでに必ずご連絡いたします。」

💬 くらげのひとこと

転職での内定保留は「1週間程度」が現実的な上限です(doda・hataractive等複数サイトで確認)。「1ヶ月待ってもらえる」という話も聞きますが、それは新卒採用の場合が多く、転職では企業の採用スピードが速いため、1〜2週間を超えると「入社意欲が低い」と判断されるリスクがあります。保留を申し出るなら、1週間以内で具体的な日付を自分から提示しましょう。

薬剤師業界特有の「辞退後の関係性」への配慮

薬剤師業界は地域のネットワークが密です。内定辞退した職場の管理薬剤師・採用担当者と、今後も別の場面で顔を合わせる可能性があります。

再会が起きやすいシーン 配慮のポイント
地域薬剤師会・勉強会・研修会 同じエリアで働く限り、薬剤師会の会合・地域連携会議・処方医との勉強会などで顔を合わせる機会がある。辞退時に丁寧な対応をしておくことが、その後の関係に影響する
門前医療機関の関係者 転職後に同じ門前医療機関に応需する薬局に就職した場合、医師・看護師を通じて情報が伝わることがある。「礼を尽くした辞退」が重要
医薬品卸・MRのネットワーク MRや問屋の担当者が複数の薬局・病院と接点を持つため、辞退の経緯が伝わることがある。辞退理由の詳細(「他社の条件が良かった」等)はできるだけ話さない
複数回辞退の繰り返し 同じ地域・同じ系列で複数の職場から内定を取って辞退を繰り返すと、エージェントや採用担当者間で評判が広まることがある。応募前の絞り込みを丁寧に行う
💬 くらげのひとこと

薬剤師業界で「内定辞退が多い人」という評判が立つと、同じ地域での再転職に影響することがあります。これは一般的な職種よりもリスクが高い。だからこそ「辞退は丁寧に・できるだけ早く」が薬剤師には特に重要です。また、応募段階でしっかり絞り込んで複数の内定を同時に抱える事態を防ぐことが最大の対策です。

よくある質問

内定承諾後でも辞退できますか?

法律上は可能です。内定承諾後は「始期付解約権留保付労働契約」として労働契約が成立した状態ですが、民法第627条第1項に基づき辞退の申し入れから2週間で契約を終了させることができます。ただし、入社直前・研修参加後など著しく信義に反する態様での辞退は損害賠償リスクが生じる場合があります。承諾後でも辞退を決めたら速やかに・誠意を持って連絡することが重要です。

辞退理由を詳しく話す必要はありますか?

詳しく話す義務はありません。「一身上の都合」「自分のキャリアの方向性による判断」で十分です。「他社と比較して条件が劣る」などの具体的な理由は伝える必要がなく、かえって関係が悪化することがあります。辞退理由を深追いされた場合は「詳しくはお伝えが難しい状況です」と丁寧に断って問題ありません。

内定辞退はメールだけでも大丈夫ですか?

原則は電話です。メールのみは誠意が伝わりにくく、採用担当者が見落とすリスクもあります。電話がどうしてもつながらない・採用担当者が不在の場合は、メールで先に連絡した上で改めて電話するのが適切です。「電話がつながらなかったためメールでご連絡しました。改めてお電話いたします」と一言添えましょう。

転職での内定保留はどのくらい待ってもらえますか?

転職の場合、数日〜1週間程度が一般的な目安で、最長でも2週間程度です(doda・hataractive等複数の転職情報サイト)。新卒就活とは異なり、転職市場では即戦力採用が多く、企業の採用スピードが速いため、2週間を超えると「入社意欲が低い」と判断されるリスクがあります。保留を申し出る際は、「○月○日までにご連絡いたします」と具体的な期限を自分から提示するのがマナーです。

エージェントに辞退を伝えるのが怖いです。どうすれば?

エージェントも内定辞退が発生することは日常的に経験しています。「辞退したら怒られる」と心配される方が多いですが、実際には「残念ですが、また何かあればご連絡ください」と受け入れてもらえることがほとんどです。エージェントのビジネスは長期的な関係構築が基本であり、誠実に連絡してくれる求職者との関係を大切にします。勇気を出して「辞退のご連絡をしたいのですが」という一言から始めてください。

まとめ

この記事のポイントを整理します。

  • 内定辞退は「早く・誠実に・電話で」が基本。気まずさで先延ばしにするほど企業への迷惑が増える
  • エージェント経由の場合はエージェントに連絡するのが原則。採用企業への直接連絡は不要
  • 辞退理由の詳細を話す義務はない。「一身上の都合」で十分。引き止めには「決意は固まっています」を繰り返す
  • 転職での内定保留は数日〜1週間が目安・最長でも2週間程度(doda・hataractive等)。具体的な回答期限を自分から提示する
  • 薬剤師業界は地域ネットワークが密。薬剤師会・勉強会・門前医療機関など再会の機会が多いため、辞退後も礼を尽くした対応が今後の業界内での評判を守る

内定辞退は誰でも緊張するものです。でも「早く・誠実に伝える」ことで、相手への配慮と自分のキャリアの両方を守ることができます。この記事の例文を活用して、気持ちよく次のステップに進んでください。

※本記事の情報は2026年5月時点のものです。内定承諾後の辞退については民法第627条第1項(始期付解約権留保付労働契約に適用)に基づきます。転職での内定保留の期間(数日〜1週間が目安・最長2週間程度)はdoda「転職の内定保留」・hataractive「転職で内定保留できる期間」等を参照しています。辞退の法的効力・損害賠償リスクは個別の事情により異なります。詳細は弁護士等の専門家にご相談ください。

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