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くらげ|現役薬剤師。調剤薬局に勤務しながら転職情報を発信。薬剤師目線でエージェントを徹底調査しています。
「転職を有利にする資格って何?」「認定薬剤師と専門薬剤師、どっちが転職に効く?」「資格を取ると年収はどれくらい上がる?」
資格は薬剤師の転職市場で確実に武器になります。ただし「どの資格でも転職に有利」というわけではなく、目指す職場・職種によって取るべき資格は全く異なります。
私が調剤薬局で働く中で実感するのは、「かかりつけ薬剤師の登録要件を満たしている薬剤師」と「そうでない薬剤師」では採用担当者の評価が明らかに異なるという点です。資格は「持っていれば有利」ではなく「どの職場でどう活きるか」で選ぶべきです。
この記事では現役薬剤師のくらげが、転職に有利な資格の全体像・職場別おすすめ資格・資格手当の相場・取得の優先順位・資格取得支援がある職場の探し方まで徹底解説します。
- 薬剤師の転職に有利な資格の種類と全体像
- 職場別(調剤薬局・病院・在宅・DgS・製薬会社)おすすめ資格
- 資格手当の相場と年収への影響
- 今すぐ取れる資格・中長期で取るべき資格の優先順位
- 資格なしでも転職できるか
- 資格取得支援がある職場をエージェント経由で探す方法
薬剤師の資格の全体像——認定・専門・その他
薬剤師が取得できる資格は大きく3つに分かれます。
| 種類 | 概要 | 転職への影響 |
|---|---|---|
| 認定薬剤師 | 所定の研修を受講・単位を取得した薬剤師に与えられる資格。日病薬・日本薬剤師研修センター・各学会が認定。更新制 | ⭐⭐⭐(標準) |
| 専門薬剤師 | 特定の領域(がん・感染症・緩和ケア等)において高度な専門性を持つと認定された資格。認定薬剤師の上位資格 | ⭐⭐⭐⭐⭐(最大) |
| その他の資格 | 管理栄養士・登録販売者・ケアマネジャー・TOEIC・中小企業診断士など、薬剤師免許以外の関連資格 | ⭐⭐〜⭐⭐⭐⭐(職種次第) |
転職に特に影響が大きい主要資格
| 資格名 | 主な活用職場 | 取得難易度 | 転職有利度 |
|---|---|---|---|
| 研修認定薬剤師 | 調剤薬局・病院全般(かかりつけ薬剤師の要件) | ⭐⭐(易) | ⭐⭐⭐⭐ |
| がん専門薬剤師 | がん専門病院・大学病院・がん治療薬局 | ⭐⭐⭐⭐⭐(難) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 感染制御専門薬剤師 | 急性期病院・感染症対応が必要な医療機関 | ⭐⭐⭐⭐(やや難) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 在宅療養支援認定薬剤師 | 在宅医療対応薬局・訪問薬剤管理指導 | ⭐⭐⭐(中) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 漢方薬・生薬認定薬剤師 | 漢方専門薬局・OTC販売に強い薬局・DgS | ⭐⭐⭐(中) | ⭐⭐⭐⭐ |
| 糖尿病療養指導士(CDEJ) | 内科・糖尿病専門クリニック門前薬局・病院 | ⭐⭐⭐(中) | ⭐⭐⭐⭐ |
| TOEIC(800点以上) | 外資系製薬・グローバル展開の国内製薬・MSL | ⭐⭐⭐⭐(やや難) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 管理栄養士 | 栄養指導に力を入れる調剤薬局・健康増進施設 | ⭐⭐⭐⭐(やや難) | ⭐⭐⭐ |
「資格を取れば転職に有利」は本当ですが、「どの資格でも同じように有利」ではありません。転職先の職場・職種に合った資格を持っていることが評価されます。むやみに複数の資格を取るより、「自分が目指す職場で評価される資格1つを確実に取る」方が転職効果は高いです。
職場別のおすすめ資格
🏥 調剤薬局への転職に有利な資格
- 研修認定薬剤師:かかりつけ薬剤師の要件のひとつ。調剤薬局転職では事実上のスタンダード。未取得なら最優先で取得を目指す
- 在宅療養支援認定薬剤師:在宅医療対応薬局では差別化効果が非常に高い。在宅加算の算定にも関わる
- 糖尿病療養指導士(CDEJ):内科・生活習慣病専門クリニック門前の薬局で特に評価が高い
かかりつけ薬剤師の登録要件(保険薬局勤務3年以上・週32時間以上・当該薬局1年以上在籍・研修認定薬剤師の取得・地域活動への参画)を満たすことで、かかりつけ薬剤師指導料の算定ができ、薬局の収益・薬剤師の評価に直結します。
🏨 病院への転職に有利な資格
- がん専門薬剤師:がん専門病院・大学病院では取得者が採用で明確に優遇される。取得難易度は高いが転職効果は最大級
- 感染制御専門薬剤師:急性期病院でのICTへの参加・抗菌薬適正使用の推進に直結。需要が高まっている
- 緩和薬物療法認定薬剤師:緩和ケア病棟がある病院・ホスピスで高く評価される
- 日病薬病院薬学認定薬剤師:病院薬剤師としての基盤的な認定資格。病院転職を考えるなら取得しておきたい
🏠 在宅医療専門薬局への転職に有利な資格
- 在宅療養支援認定薬剤師:在宅専門薬局では最も重視される資格。訪問薬剤管理指導の実務経験と合わせてアピールできる
- 緩和薬物療法認定薬剤師:ターミナルケアに対応する在宅薬局で評価が高い
- 研修認定薬剤師(かかりつけ薬剤師の要件として):在宅医療においてもかかりつけ薬剤師としての機能発揮が期待される
🛒 ドラッグストア(DgS)への転職に有利な資格
- 漢方薬・生薬認定薬剤師:OTC販売・セルフメディケーション支援に強みを持つDgSで評価が高い
- 研修認定薬剤師:DgSでも調剤部門があれば有効。かかりつけ薬剤師への対応も増加中
- 登録販売者:薬剤師免許と合わせて持つことで店舗運営の幅が広がる。DgSではOTC部門のリーダーとして評価されやすい
🏢 製薬会社への転職に有利な資格
- TOEIC 800点以上:外資系製薬・グローバル対応の国内製薬ではほぼ必須。MSL・薬事・安全性情報管理職で特に重視
- MR認定証:製薬会社のMR職では入社後に取得するケースが多いが、持っていると有利
- 薬学博士(PharmD・博士号):MSL・研究職では取得者が明確に優遇される。求人の応募要件に含まれるケースもある
調剤薬局への転職を考えているなら、まず「研修認定薬剤師」の取得が最優先です。取得のハードルは低く(所定の単位を取得するだけ)、かかりつけ薬剤師の要件としても必須で、採用担当者への評価効果が最も高い資格です。
資格手当の相場と年収への影響
資格を取得すると転職市場での評価が上がるだけでなく、在職中・転職後に資格手当として年収に上乗せされるケースが多いです。
| 資格 | 資格手当の相場(月額) | 備考 |
|---|---|---|
| 研修認定薬剤師 | 3,000〜10,000円 | 大手チェーン薬局で設定されているケースが多い |
| がん専門薬剤師 | 10,000〜30,000円 | 病院・専門薬局では高額な手当が設定されることがある |
| 在宅療養支援認定薬剤師 | 5,000〜20,000円 | 在宅対応薬局では月額手当+在宅加算の報酬配分あり |
| 漢方薬・生薬認定薬剤師 | 3,000〜10,000円 | 漢方専門薬局・漢方相談に力を入れるDgSで設定されることがある |
| 糖尿病療養指導士(CDEJ) | 5,000〜15,000円 | 内科・糖尿病専門施設が多い地域の薬局で評価が高い |
※資格手当は職場・企業によって大きく異なります。転職時はエージェント経由で「資格手当の有無と金額」を事前確認することをおすすめします。
💡 資格が年収に影響するルート
- 資格手当(直接):月3,000〜30,000円の手当が毎月上乗せされる
- 転職時の年収交渉カード:「〇〇の認定を持っています」という実績で年収交渉が有利になる
- 算定加算(間接):かかりつけ薬剤師・在宅療養支援認定薬剤師の資格で薬局の収益が増え、給与・賞与に反映されるケースがある
- 昇進・昇格の加速:管理薬剤師・主任へのポジションアップに資格実績が評価される
資格手当は職場によって「あり・なし」が大きく変わります。せっかく認定資格を取得しても、手当が設定されていない職場では金銭的な恩恵がありません。転職の際に「資格手当の有無」を必ずエージェント経由で確認しましょう。
取得の優先順位——今すぐ・中長期
「転職までに取れる資格」と「転職後に取るべき資格」を分けて考えることが重要です。
🟢 今すぐ(転職前に)取得を目指すべき資格
研修認定薬剤師(日本薬剤師研修センター・各学会認定)
新規認定には4年以内に40単位以上(各年5単位以上)の取得が必要です。eラーニング・研修受講で単位を取得でき、まずPECS(薬剤師研修・認定電子システム)への登録が必要です。ファルマスタッフに登録するとMPラーニングで無料研修受講ができ、転職活動と並行して取得を目指せます。
TOEIC(製薬会社・外資系を目指す場合)
製薬会社を目指すなら転職前にTOEIC800点以上を目指しましょう。スコアがあると応募できる求人が大幅に増えます。
🟡 中長期(転職後に)取得を目指すべき資格
| 資格 | 取得時期の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| がん専門薬剤師 | 転職後5年以上 | 症例経験・実務実績が審査基準に含まれるため、転職前取得は難しい |
| 感染制御専門薬剤師 | 転職後3〜5年 | ICT活動への参加・感染症業務の実績が必要 |
| 在宅療養支援認定薬剤師 | 転職後1〜2年 | 在宅訪問の実務経験が必要。在宅対応薬局に転職してから取得が現実的 |
| 糖尿病療養指導士(CDEJ) | 転職後1〜3年 | 糖尿病患者への療養指導実績(2年以上・個人指導実績)が受験要件 |
専門薬剤師の多くは「実務経験・症例数・研修実績」が受験要件に含まれるため、転職前に取得するのは現実的ではありません。「資格取得支援制度がある職場に転職して、そこで取得を目指す」という戦略が最も効率的です。
資格なしでも転職できるか
結論:薬剤師免許さえあれば、追加の資格なしでも転職できます。薬剤師は慢性的な人手不足で、資格よりも「薬剤師免許を持っていること」が最低条件であり、追加資格は「あれば有利」という位置づけです。
- 調剤薬局(大手チェーン・個人薬局)
- ドラッグストア(調剤部門)
- 施設薬局・老人ホーム
- 製薬会社(品質管理・MR)
- がん専門病院・大学病院(がん専門薬剤師)
- 在宅専門薬局(在宅療養支援認定薬剤師)
- 外資系製薬会社(TOEIC・英語力)
- MSL職(薬学博士・英語力)
「資格を取ってから転職しよう」と思って何年も先延ばしにする必要はありません。まずエージェントに相談して「今の状態で転職できる職場を確認する」→「転職後に資格取得支援制度を使って取得する」という順番の方が、結果的にキャリアが早く進みます。
資格取得支援がある職場の探し方
「資格取得支援あり」の求人を効率的に見つけるためには、エージェントを活用することが最も確実です。
エージェントに伝えるべき条件
- 「研修認定薬剤師の取得支援(eラーニング費用負担・研修時間確保)がある職場を探したい」
- 「〇〇(がん専門・在宅・糖尿病など)の認定を目指したいので、症例経験が積める職場を探したい」
- 「資格手当が設定されている職場かどうかを事前に確認してほしい」
満足度97.7%・日本調剤グループのMPラーニングで認定薬剤師の単位を無料取得できる
- 日本調剤グループの「MPラーニング」(在宅・漢方・OTCなど幅広い講座)が無料受講可
- 研修認定薬剤師の受講シール取得も可能。転職前の資格取得準備に最適
- 「資格取得支援制度がある薬局」に絞った求人紹介にも対応
業界最大級の求人数・「資格取得支援あり」条件での絞り込みが可能・資格手当の有無を事前確認できる
- 「認定薬剤師取得サポート可能」「認定薬剤師が活躍中」など資格関連の条件で求人を絞り込める
- 「職場カルテ」で資格手当の有無・金額を事前確認できる
- 「〇〇の専門性を磨きたい」というキャリア相談にも対応
研修認定薬剤師の取得を急いでいるなら、まずファルマスタッフへの登録からです。転職活動と並行してMPラーニングで単位を取得できます。転職先の「資格手当の有無・資格取得支援の内容」を確認したいならマイナビ薬剤師が最も詳細な情報を持っています。
よくある質問
まとめ
- 薬剤師の資格は認定薬剤師・専門薬剤師・その他の3種類。転職有利度は専門薬剤師が最大
- 職場別で優先する資格が異なる。調剤薬局→研修認定薬剤師・在宅療養支援、病院→がん専門・感染制御、製薬会社→TOEIC
- 資格手当は月3,000〜30,000円が相場。転職時に「資格手当の有無」を必ず確認する
- 転職前に取れるのは「研修認定薬剤師」「TOEIC」。専門薬剤師は転職後に取得するのが現実的
- 薬剤師免許さえあれば資格なしでも転職可能。資格は「あれば有利」という位置づけ
- ファルマスタッフ(研修・資格取得支援)+マイナビ薬剤師(資格手当確認)の2社が資格関連の転職に最適
資格は「目指す職場で評価されるものを1つ確実に取る」のが最も効果的です。まずエージェントに「どの資格を持っていると採用に有利か・資格取得支援がある職場はどこか」を相談することから始めてください。
「資格取得中でも転職できるか」「資格手当がある職場を探したい」という相談にも対応しています

