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薬剤師が試用期間中に辞めたい…退職できる?伝え方・次の転職への影響・解雇・本採用拒否の対処法を現役薬剤師が解説

薬剤師 試用期間 退職

この記事を書いた人

くらげ|現役薬剤師。調剤薬局に勤務しながら転職情報を発信。薬剤師目線でエージェントを徹底調査しています。

「試用期間中だけど転職先が思っていたのと全然違う…辞めていいの?」「試用期間に退職すると次の転職に影響する?」「どうやって伝えればいい?」

結論から言います。試用期間中でも退職は可能です。法律上、試用期間は「解約権留保付き雇用契約」であり、試用期間中も労働者は退職の権利を持ちます。ただし、薬剤師には試用期間退職特有の注意点があります。

私の職場でも、試用期間中に「思っていた職場と違った」と感じて転職を考える薬剤師の声を聞きます。試用期間退職の最大の問題は「辞められるか」ではなく「次の転職にどう影響するか」と「どう伝えるか」です。

この記事では現役薬剤師のくらげが、試用期間退職の法律・手順・伝え方の例文・次の転職への影響と対策・解雇された場合の対処法まで徹底解説します。

📌 この記事でわかること
  • 試用期間中に退職できるかどうか(法律の基礎)
  • 薬剤師が試用期間で退職するときの注意点
  • 退職を伝える手順・タイミング・例文
  • 試用期間退職が次の転職に与える影響と対策
  • 試用期間中に解雇された場合の対処法
  • 試用期間退職後の転職活動をスムーズに進める方法

試用期間中に退職できるか——法律の基礎

✅ 結論:試用期間中でも退職できます

試用期間は「雇用契約が成立していない期間」ではありません。試用期間も雇用契約の一部であり、労働者は退職の権利を持ちます。試用期間だからといって退職が制限されることはありません。

退職に関する法律のポイント

項目 内容
退職の申し出期間(民法627条) 期間の定めのない雇用(正社員)は2週間前に申し出れば退職可能。就業規則で1ヶ月前と定めている職場も多いが、法律上は2週間で足りる
試用期間中の特例(14日以内) 入社から14日以内であれば、使用者側は即日解雇が可能(ただし解雇予告手当の支払い不要)。逆に言えば労働者側も14日以内なら即日退職に近い対応も可能
就業規則の退職規定 多くの職場は就業規則で「退職の1ヶ月前に申し出ること」と定めている。法律上は2週間で足りるが、職場との円満退職のためには就業規則に従う方が無難
損害賠償請求について 退職により職場に損害が生じても、原則として損害賠償請求はできない(退職は労働者の権利のため)。ただし故意・重過失の場合は例外もある

⚠️「試用期間中は辞められない」は誤解

「試用期間中だから辞められない」「試用期間に辞めると損害賠償を請求される」という話を聞きますが、これは基本的に誤りです。労働者は退職の権利があり、試用期間中でも2週間前(または就業規則に従った期間)に申し出れば退職できます。

💬 くらげのひとこと

「試用期間だから辞められない」と思って我慢している薬剤師の方へ。法律上は退職できます。ただし「辞められるか」より「辞め方・タイミング・次の転職への影響」を慎重に考えることが大切です。

薬剤師特有の注意点

薬剤師の試用期間退職には、一般の職種にはない特有の注意点があります。

① 管理薬剤師不在のリスク

あなたが管理薬剤師として採用された場合、試用期間中の急な退職は薬局の運営に重大な影響を与えます。管理薬剤師が不在になると薬局は開局できなくなるため、できる限り後任の目途が立ってから退職を申し出ることが社会的責任として求められます。

✅ 対策:管理薬剤師として採用された場合は、より早めに(1〜2ヶ月前)退職の意向を伝える

② 試用期間退職は職歴になる

「試用期間中だから職歴にならない」という誤解がありますが、試用期間中の退職も職歴として残ります。次の転職活動では必ず説明が必要になります。

✅ 対策:退職理由を前向きに説明できるよう事前に整理しておく

③ 薬剤師業界は「思った以上に狭い」

調剤薬局・病院・DgSなど薬剤師の世界は狭く、採用担当者同士がつながっているケースがあります。試用期間中の退職のマナーが悪いと、次の職場での評判に影響することがあります。

✅ 対策:退職時のマナーを守り、引き継ぎに誠実に対応する

④ 薬剤師免許・名簿変更の手続き

転職に伴って住所変更・氏名変更などがある場合、薬剤師名簿の届出変更が必要です。退職・転職のタイミングで手元の免許証の記載情報を確認しておきましょう。

✅ 対策:退職前に薬剤師免許証の記載内容を確認する

💬 くらげのひとこと

薬剤師業界の「狭さ」は本当です。試用期間でも退職する権利はありますが、「辞め方」が後々の評判に影響することを意識してください。次の転職先でかつての職場の関係者と再会することは珍しくありません。

退職を伝える手順・タイミング・例文

退職を伝える4ステップ

1

就業規則を確認する

まず職場の就業規則で「退職の申し出期間」を確認します。1ヶ月前が多いですが、職場によって異なります。試用期間中も通常の退職規定が適用されます。

2

退職の意向を直属の上司に口頭で伝える

メールやLINEではなく、必ず対面か電話で伝えます。他のスタッフに先に話すのはNGです。「お時間をいただけますか」と時間を作ってもらい、1対1で伝えましょう。

3

退職届を提出する

口頭での申し出後、書面(退職届)を提出します。退職日・理由(一身上の都合で可)・氏名・日付を記入。退職届は退職の意思を確定する公式書類です。

4

引き継ぎを誠実に行う

試用期間中でも引き継ぎは最後まで丁寧に行います。患者さんの薬歴・特記事項・在庫状況など、次の担当者が困らないよう記録を整えましょう。

退職を伝えるときの例文

例文①:一般的な退職申し出(試用期間・自己都合)

「〇〇さん、少しお時間をいただけますでしょうか。大変申し訳ないのですが、一身上の都合により退職させていただきたいと考えております。入職して間もない時期のご報告となり、ご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。退職日については、引き継ぎに必要な期間を考慮していただければと思います。」

例文②:職場環境・業務内容が思っていたと異なる場合

「〇〇さん、大切なご相談があります。入職させていただいてから考えてまいりましたが、当初お聞きしていた業務内容と実際の業務に相違があり、私自身のキャリアの方向性とのマッチングという観点から、このままお力添えし続けることが難しいと判断いたしました。短期間でのご報告となり誠に申し訳ございませんが、退職させていただきたく存じます。」

✅ 退職を伝えるときの3原則

  • 職場への不満は言わない:「思っていた職場と違った」は伝えてOKだが「〇〇が嫌だった」という表現は避ける
  • 謝罪の言葉を添える:試用期間中の退職は職場に負担をかける。誠意ある謝罪の言葉を忘れない
  • 引き止めには「意思は変わらない」と明確に:「給料を上げる」「配置を変える」と言われても、退職の意思が固なら「ありがとうございますが、意思は変わりません」と繰り返す
💬 くらげのひとこと

試用期間中の退職を伝えるのは精神的に辛いものです。でも「早く言えば言うほど職場への負担が少ない」という視点を持つと、少し楽になります。迷っているなら、エージェントに「試用期間中に退職を考えている」と相談するだけでも、次のステップが見えてきます。

次の転職への影響と対策

試用期間中の退職が次の転職に影響するかどうかは、多くの薬剤師が気になるポイントです。

薬剤師の試用期間退職は転職に不利か

薬剤師は慢性的な人手不足のため、試用期間中の退職による不利は他業種より比較的小さいです。ただし採用担当者が「また短期で辞めるかも」という懸念を持つことは事実であり、面接での説明が合否を分けます。

状況 採用担当者の受け取り方 転職への影響
試用期間退職1回目 前向きな退職理由があれば納得してもらいやすい。薬剤師は求人が多いためダメージは限定的 △ 要説明
試用期間退職2回以上 「また辞めるかも」という懸念が強まる。各職場の退職理由を一貫して説明できないと採用が難しくなる ❌ 要注意
求人票と実態が著しく異なった 採用担当者も「職場側の問題」と理解してくれるケースが多い。具体的に説明すると納得感が高い ○ 説明次第
ハラスメント・法令違反が理由 正当な退職理由として理解される。具体的な状況を説明することで採用担当者の理解を得やすい ◎ 問題なし

面接での説明の仕方

❌ NG例(採用担当者に悪印象を与える)
「試用期間中でしたが、職場の環境が最悪で…」「上司と全く合わなくて我慢できませんでした」
✅ 良い説明例(前向きな表現)
「入職前にお聞きしていた業務内容(在宅医療への積極的な取り組み・処方箋枚数など)と実際の業務に乖離があり、私が目指すキャリアの方向性と合わないと判断しました。短期間での退職はご迷惑をおかけする判断だと承知しておりますが、長く貢献できない状況よりも誠実にお伝えすることが双方のためと考えました。今回の経験から、転職前の職場確認をより徹底することを学びました。」
💬 くらげのひとこと

試用期間退職を次の転職でカバーするには「なぜ短期で辞めたか」を論理的に説明できることと、「今回はそういうミスマッチが起きないよう、御局の〇〇に魅力を感じて志望した」という前向きな志望動機とセットで語ることが重要です。退職理由の伝え方については退職理由の伝え方ガイドも参考にしてください。エージェントに相談すれば、この説明の練習を一緒にしてもらえます。

試用期間中に解雇された場合の対処法

「試用期間だから解雇は仕方ない」と思っている薬剤師も多いですが、試用期間中の解雇にも法的な制限があります。また「試用期間終了後の本採用拒否」も同様に保護されています。

⚠️「試用期間終了後の本採用拒否」も法的に制限されています

試用期間が終わった時点で「やっぱり本採用しない」と言われるケースがあります。これも無条件にできるものではなく、「採用決定後に知ることができなかった客観的事実に基づく合理的な理由」が必要です。試用期間中にまともに指導もせず、期間終了時点で突然「能力不足」と言われて本採用拒否された場合は、不当な可能性があります。疑問を感じたら専門機関に相談しましょう。

📌 試用期間中の解雇に関する法律ポイント

  • 入社14日以内は即日解雇が可能(解雇予告不要・解雇予告手当なし)
  • 入社14日超は30日前の予告または解雇予告手当(30日分の平均賃金)が必要(労働基準法第20条)
  • 解雇には「客観的に合理的な理由」が必要——試用期間中でも、正当な理由がなければ解雇は違法となる可能性がある
  • 「解雇理由証明書」を請求できる——解雇を告げられたら、会社に解雇理由証明書の交付を求める権利がある(労働基準法第22条)

解雇を告げられたときの対処手順

① 解雇理由を書面で確認する

「解雇理由証明書」の交付を会社に請求します。会社には交付義務があります(労働基準法第22条)。口頭での説明だけで済まされないよう、必ず書面を求めましょう。

② 就業規則の試用期間規定を確認する

就業規則に「試用期間中の解雇要件」が明記されているか確認します。就業規則に記載のない理由での解雇は無効になる可能性があります。

③ 解雇予告手当が支払われているか確認する

入社14日超の解雇は、30日前の予告または解雇予告手当(30日分の平均賃金)が必要です。支払われていない場合は、労働基準監督署に相談できます。

④ 納得できない場合は専門機関に相談する

解雇理由に納得できない場合は、都道府県労働局・総合労働相談コーナー・弁護士に相談しましょう。不当解雇であれば、復職・未払い賃金・慰謝料の請求が可能なケースがあります。

💬 くらげのひとこと

「試用期間だから仕方ない」と泣き寝入りする必要はありません。解雇に納得できない場合は必ず専門機関に相談してください。特に解雇予告手当の不払いは明確な法令違反ですので、遠慮なく労働基準監督署に申告できます。

試用期間退職後の転職活動

試用期間退職後の転職では「職場の内部情報を事前に確認する」ことが最優先です。同じミスマッチを繰り返さないために、エージェントを活用した転職が最も効果的です。

次の転職で「同じ失敗」をしないための5ポイント

  • エージェント経由で内部情報を確認する:実際の残業時間・定着率・業務内容の詳細をエージェントの担当者から事前入手する(残業が少ない職場の見極め方も参考に)
  • 職場見学を申し込む:可能であれば入職前に職場を実際に見学し、雰囲気・スタッフの様子を自分の目で確認する
  • 「前回の退職理由」と「今回の志望動機」を一本の線でつなぐ:「前回は〇〇が合わなかった→今回は〇〇という点で御局を志望した」という論理で面接に臨む
  • 複数の求人を比較してから決める:「早く決めたい」という焦りが同じミスマッチを招く。エージェント2社に登録して選択肢を広げる
  • 「長期就業の意思」を明確にアピールする:「今度は長く働きたい」という強い意志を面接で伝える。できれば「3年以上貢献したい」という具体的な意欲を示す
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  • 「職場カルテ」で残業時間・定着率・有給取得率を事前確認でき、ミスマッチを防げる
  • 試用期間退職後の転職理由の整理・模擬面接まで対応。「また短期で辞めた」という懸念を払拭する準備ができる
  • 「試用期間中に退職を考えている」という相談段階でも登録・利用できる
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職場訪問4,000回超・「求人票と実態のギャップ」を事前把握・ミスマッチを最小化

  • 実際に職場を訪問しているため「求人票に書かれていない実態」を詳しく教えてもらえる
  • 「前回の試用期間退職の原因」をもとに「同じ問題が起きない職場」を選んでもらえる
  • LINEで気軽に相談できるため、在職中でも転職活動を並行して進めやすい
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💬 くらげのひとこと

試用期間退職後の転職は「エージェントで内部情報を確認してから入職する」というひと手間で、同じ失敗のリスクを大幅に減らせます。マイナビ薬剤師+レバウェル薬剤師の2社同時登録で、求人の幅と内部情報の質を両立するのが最善の戦略です。

よくある質問

試用期間中に退職すると損害賠償を請求されますか?

原則として、退職による損害賠償請求は認められません。退職は労働者の権利であり、法律の定める期間(就業規則に従った期間、最低2週間)を守って退職した場合は、損害賠償請求の対象にはなりません。ただし、会社の機密情報を漏洩したり、故意に重大な損害を与えた場合は例外です。「試用期間だから損害賠償を請求する」という脅しは法的根拠がなく、不当な圧力です。

試用期間退職は履歴書・職務経歴書に書く必要がありますか?

書く必要があります。試用期間中の退職も職歴になります。意図的に記載しない(職歴詐称)と、後に発覚した場合に解雇の対象になりえます。正直に記載した上で、退職理由を前向きに説明できるよう準備することが重要です。エージェントを使えば、職務経歴書の書き方と面接での説明の仕方を一緒に準備してもらえます。

試用期間中に退職したいが職場から引き止められています。どうすればいいですか?

退職の意思が固いなら「誠に申し訳ありませんが、意思は変わりません」と繰り返すことが最善です。引き止めに対して感情的になる必要はありません。退職届を提出済みであれば、法律上2週間後には退職できます。どうしても話が進まない場合は、都道府県労働局の「総合労働相談コーナー」に相談することもできます。

試用期間中でも有給休暇は取れますか?

試用期間中は入社後6ヶ月を経過していないため、法定の年次有給休暇(労働基準法第39条)は発生していません。ただし、就業規則で「試用期間中も有給を付与する」と定めている職場は例外です。退職時に有給休暇がある場合(6ヶ月以上在籍している場合など)は、退職前に消化する権利があります。

試用期間中の退職でも失業給付(失業保険)はもらえますか?

失業給付(雇用保険の基本手当)は、離職前2年間に通算12ヶ月以上の雇用保険加入期間がある場合に受給できます(自己都合退職の場合)。試用期間中の短期退職では、通常このの加入期間を満たせないことが多く、受給できないケースが多いです。ただし、解雇(会社都合退職)の場合は加入期間が6ヶ月以上で受給できる場合があります。ハローワークに確認しましょう。

まとめ

✅ この記事のポイント
  • 試用期間中でも退職は可能。法律上、2週間前(就業規則に従った期間)の申し出で退職できる
  • 薬剤師特有の注意点:管理薬剤師不在のリスク・試用期間退職も職歴になる・業界の「狭さ」
  • 退職は直属の上司に対面・口頭で伝える→退職届提出→誠実な引き継ぎの順で進める
  • 試用期間退職の転職への影響は「退職理由の説明力」次第。ハラスメント・求人票との乖離は正当な理由として理解される
  • 解雇された場合は「解雇理由証明書」を請求し、解雇予告手当が支払われているか確認する
  • 次の転職はマイナビ薬剤師+レバウェル薬剤師で内部情報を確認してから決める

試用期間中の退職は「辞められるか」より「どう辞めるか・次をどう決めるか」が重要です。誠実に退職手続きを進め、次の転職ではエージェントを使って「同じ失敗を繰り返さない」職場選びをしてください。

「試用期間中に退職を考えている」段階でも相談できます

「まだ退職を決めていない」「次の転職先を確認してから辞めたい」でも登録OKです。無料で相談できます。

※本記事の情報は2026年5月時点のものです。労働法令・就業規則は変更になる場合があります。個別の労働問題については、労働基準監督署・弁護士等の専門機関にご相談ください。※本記事はアフィリエイト広告を含みます。
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