薬剤師の年収【職場別ランキング】調剤・病院・ドラッグストア・製薬会社を徹底比較【2026年版】

薬剤師の年収【職場別ランキング】調剤・病院・ドラッグストア・製薬会社を徹底比較【2026年版】

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くらげ|現役薬剤師。急性期病院・一般病院・調剤薬局で管理薬剤師を経験し、現在も調剤薬局に勤務しながら転職情報を発信しています。

「薬剤師の年収は高いと聞くけれど、実際はいくら?」「自分の給料は相場と比べて高いの?低いの?」。同じ資格を持っていても、職場・役職・年代・地域によって、薬剤師の年収には大きな差があります。

結論から言うと、厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査から算出した薬剤師の平均年収は約566.8万円です。職場別では、保険薬局の管理薬剤師が約725.4万円、一般の薬剤師が約479.5万円と、役職だけで約246万円の差があります(第25回医療経済実態調査、2024年度)。

このページでは、公的な統計をもとに、平均・職場別・年代別・男女別・都道府県別の年収を整理し、さらに詳しく知りたい条件ごとの記事へ案内します。薬剤師の年収に関する情報の入口として使ってください。

📌 この記事でわかること
  • 令和7年賃金構造基本統計調査による薬剤師の平均年収と男女別の年収
  • 医療経済実態調査による職場別・役職別の年収
  • 年代別・都道府県別の年収と、そこから見える年収の決まり方
  • 年収を上げる方法と、条件別に詳しく調べられる記事の一覧
目次

薬剤師の平均年収【令和7年の最新データ】

令和7年賃金構造基本統計調査の薬剤師の値から、「きまって支給する現金給与額×12か月+年間賞与その他特別給与額」で年収を算出しました(10人以上の事業所)。

区分
推計年収
月給(きまって支給する額)
年間賞与
平均年齢
男女計
約566.8万円
39万8,700円
83万3,500円
40.1歳
男性
約605.7万円
42万5,400円
95万2,300円
40.8歳
女性
約539.4万円
37万9,900円
83万5,000円
39.7歳

前年(令和6年調査)の約599万円からは下がりましたが、平均年齢も40.9歳から40.1歳に下がっており、若い層の比率の変化が影響していると考えられます。単年の増減だけで「薬剤師の給料が下がった」と判断するのは早計で、年齢構成や勤続年数とあわせて見ることが大切です。平均値と中央値の違いは薬剤師の年収の中央値で解説しています。

統計の年収を自分と比べるときの注意点

注意点
内容
額面の金額である
税金や社会保険料を差し引く前の金額で、手取りは額面の7〜8割程度が一般的な目安
残業代を含む
「きまって支給する現金給与額」には残業代や各種手当が含まれる。残業の少ない職場では同じ基本給でも年収は低く出る
賞与は前年の実績
年間賞与は調査前年(2024年)1年間の支給額で、月給とは対象期間がずれる
勤続年数の違い
薬剤師の平均勤続年数は8.6年(男性9.8年、女性7.8年)。転職が多い職種のため、同じ年齢でも勤続年数で差が出る

とくに転職で年収を比べるときは、求人票の「想定年収」に残業代や賞与がどれだけ含まれているかを確認し、統計と同じ条件にそろえて比べることが大切です。

💬 くらげのひとこと

平均年収は、統計の対象者全員の年収をならした数字です。自分の年収と比べるときは、全体の平均ではなく、自分と同じ年代・同じ職場・同じ地域の数字を見るほうが、実感に近い比較ができます。このページの各表を、その物差しとして使ってください。

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職場別・役職別の年収

賃金構造基本統計調査は職場の種類を区別しないため、職場別の比較には、中央社会保険医療協議会の第25回医療経済実態調査を使います。常勤の薬剤師1人あたりの平均給料年額と賞与を合計した、2024年度の値です。

職場・役職
平均年収(2024年度)
読み取れること
保険薬局の管理薬剤師
約725.4万円
薬局の管理者としての責任と手当が年収に反映される
一般病院の薬剤師
約581.1万円
開設者(国立・公立・医療法人など)によって差がある
保険薬局の薬剤師(管理薬剤師以外)
約479.5万円
管理薬剤師との差は約246万円。役職の有無が最も大きな差になる

ドラッグストア、製薬会社、公務員、派遣などは、同じ条件で比べられる公的な統計がないため、この表には入れていません。それぞれの年収は、職場ごとの記事で公的データと求人の傾向をもとに解説しています。気になる職場の記事を開き、給与の内訳や手当の種類、年収が上がりやすいキャリアの道筋まで確認してみてください。

💬 くらげのひとこと

管理薬剤師と一般の薬剤師の約246万円の差は、職場の種類の違いよりも大きな差です。「どの業態に移るか」より「どの立場で働くか」のほうが年収を動かす、というのが統計から見える現実です。管理薬剤師を目指せる職場かどうかは、転職先選びの大きな判断材料になります。

年代別の年収

同じ調査の年齢階級別データから、年代別の年収を算出しました。男女計は、男女それぞれの値を労働者数で重みづけした筆者の試算です。

年代
男女計
男性
女性
20〜24歳
約408.4万円
約447.1万円
約403.3万円
25〜29歳
約494.7万円
約507.3万円
約486.7万円
30〜34歳
約533.2万円
約560.5万円
約512.0万円
35〜39歳
約598.0万円
約649.2万円
約538.8万円
40〜44歳
約595.2万円
約638.5万円
約553.6万円
45〜49歳
約675.8万円
約725.7万円
約644.3万円
50〜54歳
約642.9万円
約729.7万円
約613.4万円
55〜59歳
約657.6万円
約743.2万円
約604.3万円
60〜64歳
約550.1万円
約590.1万円
約529.7万円

年収は20代から40代後半にかけて上がり、男女計では45〜49歳の約675.8万円が最も高くなります。35〜39歳と40〜44歳はほぼ同じ水準で、30代後半から40代前半は、役職に就くかどうかで年収の伸びが分かれやすい時期です。年代別の詳しい傾向は年代別の平均年収、1年目の年収は新卒1年目の年収と初任給の平均で解説しています。

💬 くらげのひとこと

20〜24歳の年収が低く見えるのは、入職1年目は賞与の対象期間が短く、ほとんど支給されないためです。2年目以降は賞与が加わり、25〜29歳では一気に年収が上がります。1年目の手取りだけを見て、将来の年収を悲観しすぎないでください。

男女別の年収差

令和7年の調査では、男性が約605.7万円、女性が約539.4万円で、差は約66万円です。年代別に見ると、差は年齢とともに広がります。

年代
男性
女性
差
25〜29歳
約507.3万円
約486.7万円
約20.6万円
35〜39歳
約649.2万円
約538.8万円
約110.4万円
45〜49歳
約725.7万円
約644.3万円
約81.4万円
55〜59歳
約743.2万円
約604.3万円
約138.9万円

25〜29歳ではわずか約20万円の差が、35〜39歳では約110万円、55〜59歳では約139万円まで広がります。管理職に就く割合の違いや、出産・育児に伴う働き方の変化が背景にあると考えられます。一方で、女性薬剤師の年収は他の職種の女性と比べて高い水準にあり、資格を活かして長く働きやすい職業です。詳しくは男女の年収差と女性薬剤師の平均年収をご覧ください。

💬 くらげのひとこと

男女差が広がる30代は、子育てと仕事の両立が始まる時期と重なります。時短勤務の期間があっても、管理薬剤師の経験や専門性を積み上げておくと、復帰後の年収の戻りが早くなります。長い目で見たキャリアの設計が、年収の差を縮める近道です。

都道府県別の年収

都道府県別に見ると、推計年収が最も高いのは高知県の約690.2万円、最も低いのは秋田県の約464.9万円でした。東京・神奈川・大阪・兵庫・愛知・福岡の6都府県を合わせると約532万円、それ以外の41道県は約595万円で、薬剤師は都市部より地方のほうが年収が高い傾向があります。

高い順
都道府県
推計年収
1位
高知県
約690.2万円
2位
岡山県
約655.2万円
3位
宮城県
約652.4万円
4位
茨城県
約642.4万円
5位
新潟県
約641.7万円

県ごとの差は賞与に表れやすい

月給と賞与に分けて見ると、県ごとの差の多くは賞与から生まれています。たとえば岡山県・沖縄県・福岡県の月給はいずれも42万円台でほぼ同じですが、年間賞与は岡山県が約140.0万円、福岡県が約58.9万円、沖縄県が約49.4万円と、最大で90万円ほどの開きがあります。求人を比べるときは、月給だけでなく賞与の支給実績(何か月分か)まで確認することが、年収の差を見抜くポイントです。

47都道府県すべての年収と、地方ブロック別の傾向は都道府県別の転職ガイドにまとめています。都市と地方で差が生まれる理由は地方と都市の年収の違いで解説しています。

💬 くらげのひとこと

地方の年収が高いのは、薬剤師が足りない地域ほど、給与を上乗せして人を集める必要があるからです。ただし地方では、車の維持費や一人薬剤師の負担など、年収以外の条件も変わります。手取りと働き方をセットで比べることが大切です。

薬剤師が年収を上げる5つの方法

方法
根拠・ポイント
詳しい解説
管理薬剤師を目指す
保険薬局では管理薬剤師と一般の薬剤師で約246万円の差(医療経済実態調査)
薬剤師が不足する地域で働く
6都府県以外の41道県は、6都府県より約62万円高い(筆者試算)
条件交渉をする
提示額は交渉で変わることがある。根拠を示して伝える
資格手当・専門性を活かす
認定・専門資格に手当を設けている職場もある
働き方を変える
派遣やパートの掛け持ちなど、時間あたりの収入を上げる

ただし、転職すれば必ず年収が上がるわけではありません。厚生労働省の令和7年雇用動向調査では、転職した人のうち賃金が増加したのは40.8%、減少したのは31.0%でした(全産業)。役職や地域など、年収が上がる理由のはっきりした転職かどうかを、動く前に確かめておきましょう。転職後の年収の変化は転職したら年収はどう変わるか、年収アップの進め方の全体像は年収アップを実現する転職ガイドで解説しています。

💬 くらげのひとこと

年収を上げたいとき、真っ先に転職を考える人は多いのですが、今の職場で管理薬剤師のポストを目指せるなら、それが一番確実な場合もあります。今の職場の昇格の道筋と、転職先で提示される条件を並べて比べてから動くと、後悔の少ない選択ができます。

条件別に薬剤師の年収を調べる

さらに詳しく知りたい条件から、専門の記事に進んでください。

職場別の記事は「職場別・役職別の年収」の表、地域別の記事は都道府県別の転職ガイドからたどれます。どの記事も、出典と調査年を明記しています。

💬 くらげのひとこと

年収の記事を読むときは、どの調査の何年の数字かを必ず確認してください。調査によって対象や計算方法が違うため、同じ「平均年収」でも数字が変わります。当サイトでは出典と年次を明記しているので、比べるときの目印にしてください。

よくある質問

薬剤師の平均年収はいくらですか?▼

厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査から算出すると、約566.8万円です(男女計、10人以上の事業所)。男性は約605.7万円、女性は約539.4万円です。

薬剤師の年収がいちばん高い職場はどこですか?▼

同じ条件で比べられる第25回医療経済実態調査では、保険薬局の管理薬剤師が約725.4万円で、一般病院の薬剤師(約581.1万円)や保険薬局の一般の薬剤師(約479.5万円)より高くなっています。職場の種類より、役職の有無の影響が大きいのが特徴です。

何歳ごろに年収のピークを迎えますか?▼

令和7年の調査から算出すると、男女計では45〜49歳の約675.8万円が最も高くなります。男性は55〜59歳まで700万円台を維持する一方、女性は45〜49歳の約644.3万円が最も高く、その後は緩やかに下がります。

薬剤師で年収1,000万円は可能ですか?▼

一般の勤務薬剤師では難しく、統計上の平均からも大きく離れています。薬局の経営者、複数店舗を統括する役職、製薬企業の一部の職種などに限られます。詳しくは「薬剤師の年収1000万円は可能か」の記事で解説しています。

転職すれば年収は上がりますか?▼

上がるとは限りません。令和7年雇用動向調査では、転職した人のうち賃金が増加したのは40.8%、減少したのは31.0%でした。管理薬剤師のポストや、薬剤師が不足する地域など、はっきりした理由のある転職ほど年収は上がりやすくなります。

まとめ

薬剤師の年収について、要点を整理します。

📌 この記事の要点
  • 平均年収は約566.8万円(令和7年賃金構造基本統計調査)。男性約605.7万円、女性約539.4万円
  • 保険薬局の管理薬剤師は約725.4万円で、一般の薬剤師より約246万円高い(第25回医療経済実態調査)
  • 年収のピークは45〜49歳。男女差は30代以降に広がる
  • 都市部より地方のほうが年収が高い傾向。役職と地域が年収を動かす2大要因

自分の年収を相場と比べるときは、同じ年代・職場・地域の数字を物差しにしましょう。そのうえで、役職や地域など、年収を動かす要因に働きかけられるかを考えると、年収アップへの道筋が見えてきます。

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※本記事の情報は2026年9月時点のものです。
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