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薬剤師が管理薬剤師になれる転職先|特徴と確認点を解説

管理薬剤師 なれる 転職先 選び方

この記事を書いた人

くらげ|現役薬剤師。急性期病院・一般病院・調剤薬局で管理薬剤師を経験し、現在も調剤薬局に勤務しながら転職情報を発信しています。

「管理薬剤師になって年収を上げたい」「でも今の職場ではポストが空かない」。そんなとき、転職は有力な選択肢になります。管理薬剤師になりやすい職場には特徴があり、選び方のコツを知っておくと近道になります

この記事では、管理薬剤師の役割と要件、なる方法、なりやすい転職先、そして転職先を選ぶときの確認点を、現役薬剤師の目線で整理します。手当の相場やキャリアパスの全体像は別の記事でまとめているので、あわせて参考にしてください。

📌 この記事でわかること

  • 管理薬剤師の役割と、なるための要件
  • 管理薬剤師になる2つの方法
  • 管理薬剤師になりやすい転職先の特徴
  • 転職先を選ぶときの確認点とメリット・デメリット
目次

管理薬剤師の役割と要件

管理薬剤師は、薬機法で薬局や店舗に設置が義務づけられている責任者で、1つの店舗に1名置く必要があります。医薬品の管理、適正使用のための情報提供、従業員の監督、薬局開設者への意見申述などを担います。一般の薬剤師の業務に加えて、店舗の管理という責任を負う立場です。なお、管理薬剤師は原則としてその薬局の常勤者から指定され、派遣社員が管理薬剤師になることは認められていません。

なるための要件として、法律上、特別な資格や試験はありません。薬剤師の免許があれば、基本的には管理薬剤師になれます。ただし、改正薬機法にもとづき国(厚生労働省)が2021年に示した「薬局開設者及び医薬品の販売業者の法令遵守に関するガイドライン」では、原則として、薬局での実務経験が少なくとも5年あり、薬剤師認定制度認証機構などが認証した制度で認定された認定薬剤師であることが望ましいとされています。

これは法的な拘束力のある条件ではなく、あくまで推奨です。要件を満たさない薬剤師が管理者に選ばれることもありますが、その場合は開設者が「必要な能力と経験がある」と判断し、その理由を説明できることが求められます。実際にはこの目安を満たす人が選ばれることが多いので、頭に入れておくとよいでしょう。

💬 くらげのひとこと

「5年以上+認定薬剤師」はあくまで推奨です。人手不足の職場では、これを満たさなくても任されることがあります。ただ、満たしているほうが選ばれやすいのは確か。管理薬剤師を目指すなら、認定薬剤師の取得を早めに進めておくと、転職のときに強い武器になります。

管理薬剤師になる2つの方法

管理薬剤師になる方法は、大きく二つあります。

一つは、今の職場で昇進する方法です。上司や経営者に「管理薬剤師を目指したい」と早めに意思表示し、経験を積みながらポストが空くのを待ちます。もう一つは、転職して管理薬剤師の求人に応募する方法です。今の職場でポストが空く見込みがない場合は、転職のほうが現実的なことも多くなります。管理薬剤師を募集している職場へ移れば、すぐにその立場で働けます。

管理薬剤師になりやすい転職先の特徴

転職で管理薬剤師を目指すなら、なりやすい職場の特徴を知っておくと探しやすくなります。

なりやすい職場 理由
管理薬剤師を募集している職場 最初から管理薬剤師候補として採用される
中小・個人の調剤薬局 ポストが回ってきやすく、経営者との距離も近い
薬剤師が不足している地方の職場 人材確保のため、管理薬剤師を任されやすい
研修制度のある職場 経験に不安があっても、育成を前提に受け入れてもらえる

大手チェーンも、管理薬剤師の先にブロック長やエリア長、本社の管理職といったキャリアの道がありますが、ポスト自体は競争になりやすい面があります。一方、中小・個人の薬局や地方の職場は、管理薬剤師のポストが回ってきやすい傾向です。ただし、人手不足が理由の場合、業務が集中しやすい点には注意が必要です。

転職先を選ぶときの確認点

管理薬剤師の求人に応募するときは、次の点を必ず確認しましょう。

確認しておきたいポイント
  • 基本給・役職手当の額と、残業代が支給されるか
  • 想定される残業時間や勤務形態
  • 職場にいる他の薬剤師の人数(少ないと業務が集中しやすい)
  • 未経験の場合、研修制度の有無や内容

特に注意したいのが、給与と残業代の関係です。基本給は上がったものの、管理職扱いになって残業代が出なくなり、結果的に時間あたりの収入が下がるケースもあります。役職手当の額だけでなく、残業時間や残業代の扱いまで含めて、総額で判断することが大切です。これらは自分では聞きにくいことも多いので、転職エージェントを通じて確認してもらうと安心です。手当の相場そのものは、管理薬剤師手当の記事でくわしくまとめています。

管理薬剤師になるメリット・デメリット

◎ メリット
  • 手当がつき、年収が上がりやすい傾向にある
  • マネジメントや経営の視点が身につく
  • 管理薬剤師の経験は、その後の転職で高く評価される
△ 押さえておきたい点
  • 業務量と責任が増える
  • 原則として、他の薬局での副業・兼業ができなくなる
  • 管理職扱いで残業代が出ない場合がある

管理薬剤師は、その薬局を実地に管理する必要があるため、原則として他の薬局で薬事の仕事を掛け持ちすることができません。副業で収入を増やしたい人には不向きな面もあります。一方で、なり手が少なく需要が高い立場なので、経験を積めば転職市場で有利になります。両方を理解したうえで目指しましょう。

よくある質問

実務経験が5年未満でも管理薬剤師になれますか

なれる場合もあります。5年以上の実務経験と認定薬剤師は国のガイドラインで推奨される目安で、法律上の必須要件ではありません。5年未満で任される場合は、開設者が「必要な能力と経験がある」と判断し、その理由を説明できることが求められます。人手不足の職場では満たさずに任されることもありますが、満たしているほうが選ばれやすいのは確かです。

転職してすぐに管理薬剤師になれますか

管理薬剤師候補として募集している求人に応募すれば、入職してすぐ、または短い引き継ぎ期間を経て管理薬剤師になれることがあります。要件を満たしていることを、これまでの経験とあわせてアピールしましょう。

管理薬剤師は副業ができないって本当ですか

原則として、他の薬局で薬事の仕事を掛け持ちすることはできません。薬機法で、その薬局を実地に管理することが求められているためです。その薬局の所在地の都道府県知事の許可を得た場合などの例外はありますが、副業で収入を増やしたい人には不向きな面があります。

管理薬剤師から一般薬剤師に戻れますか

一般薬剤師として働くこと自体は可能です。ただし、同じ職場で戻れるかは体制によります。難しい場合は、一般薬剤師として転職する方法もあります。管理薬剤師の経験は、戻ったあとも評価される強みになります。

派遣薬剤師でも管理薬剤師になれますか

原則としてなれません。管理薬剤師は、その薬局を実地に管理する常勤者から指定されるのが基本で、派遣社員が管理薬剤師になることは認められていません。管理薬剤師を目指すなら、正社員としての採用を前提に探すことになります。

まとめ

管理薬剤師になれる転職先の選び方について、ポイントを整理します。

  • 管理薬剤師は1店舗に1名必置で、原則として常勤者から指定される。資格は薬剤師免許のみで可だが、実務経験5年以上と認定薬剤師が推奨される
  • なる方法は、現職での昇進と、転職して目指す2つ
  • 管理薬剤師募集の職場・中小や個人・地方・研修ありの職場がなりやすい
  • 選ぶときは、給与と残業代の関係・他の薬剤師の人数・研修を必ず確認
  • 年収アップや転職で有利になる一方、責任増や副業できないという面もある

管理薬剤師は、年収アップとキャリアアップにつながる魅力的な立場です。なりやすい職場の特徴と確認点を押さえて、自分に合った転職先を選んでいきましょう。

※本記事の情報は2026年7月時点のものです。要件や手当・労働条件は、職場や時期によって異なります。最新の法令やガイドラインは、厚生労働省など公的機関の情報をご確認ください。

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